Bill Evans

ある患者さんから、Bill Evansの貴重なライブDVDをいただきました。患者さんには、ジャズ愛好家や、ピアニストも多くいらっしゃいます。私も、腕はさておき、40年近くピアノを続けていまして、診療中に雑談で盛り上がったりします。

Bill Evansは、1960-1970年代に活躍したジャズピアニストで、独特な哀愁ただよう日本人好みの演奏をします。当時は、バップからモードへの転換期でいろいろな技法が試された時代で、Miles Davisバンドにも参加して名演を残しています。3,7,9,13やクラスターなどの独特の和声、頻繁なリハモ、多様なスケール、シンコペーションが印象的です。彼の演奏技法は、ジャズ理論を大きく前進させ、またその後の多くの演奏家に多大な影響を与えました。

写真の演奏は、ビルエバンスが50歳でなくなる1年前のもので、数少ないカラーのライブ映像です。髭の時代といわれます。演奏する手は、肝機能障害の影響と思われるむくみが強いですが、演奏の切れは抜群で、トークにも配慮している様子が伺えます。その1年後にライブ活動中に亡くなるまで、死を覚悟しながらも演奏を精力的に続けている姿もまた、惹かれます。

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