夢遊病や寝言は認知症のサイン

夜中にびくっと動いたり、聞き取れない寝言を言ったりというのは、よくあります。ただ、はっきりとした会話や、歩き出したり電話をかけたりといった、具体的な寝ぼけは、病気の前兆かもしれません。病気というのは、レビー小体病と言われる疾患群です。有名なものに、パーキンソン病やレビー小体型認知症があります。本格発症の5年前後前から、このような睡眠異常行動がみられるようです。レム睡眠期は夢を見ますが、運動神経への連動がないため、眼球の動きのほかは、比較的静かに眠ります。しかし、レビー小体病では、レム睡眠の内容に基づく行動が、そのまま体に反映してしまうようです。このような、レム睡眠行動異常症がある場合は、認知症の専門医に相談し、早めの診断・対応に備えたほうが良いと思います。

謹賀新年2017

あけましておめでとうございます。
開院して2か月が経過しました。診察券番号も700に迫り、徐々に忙しくなってきましたが、迅速・正確・誠実な医療の提供を心がけて参ります。
写真は、妙高赤倉スキー場から、南東方向の景色です。野尻湖のもやと薄曇りの太陽が幻想的です。野尻湖の左には、斑尾山とタングラムスキー場が見えます。
今年も、患者さんや近隣の先生方のお役に立てるよう、精進します。

薬剤の使用過多による頭痛

頭痛外来で、最近の大きな問題と思われるものに、薬剤の使用過多による頭痛(以前の薬物乱用頭痛)があります。片頭痛でも緊張型頭痛でも、薬物乱用頭痛はおこります。市販薬、SG顆粒、カロナール、ロキソニン、トリプタン製剤いずれも原因薬剤となりますが、特にトリプタン製剤は容易に薬物乱用頭痛に陥ります。薬物乱用頭痛発生の背景にあるメカニズムの理解と、適切な管理をしなければ治りません。我慢するしかないと諦めて、市販薬や、SG顆粒、ロキソニンを連日内服しないようにしましょう。
薬物乱用頭痛は、必ず治ります。SG顆粒やロキソニンは、治療薬ではありません。お困りの方は、是非ご相談ください。

認知症の会での講演

開院して初めて、講演をしました。NPネットワークという、湘南いなほクリニック院長内門先生と東海大学神経内科准教授馬場先生が主導されている会です。世話人には、レビー小体型認知症を発見した小阪名誉教授や、横浜市大精神科平安教授もいらっしゃいます。
当院の紹介とともに、薬理学での研究や、MRI完備の脳神経外科クリニックにおける認知症診療の現状について、お話しさせていただきました。実際、外来には、正常~軽度認知障害~認知症の判別を求める患者さんが多く、中には、脳卒中や脳腫瘍など別の要因で認知症になっている患者さんもいらっしゃいます。ガイドラインに従った正確な診断とともに、手術・精神科・神経内科の各エキスパートとの連携がとても重要です。今回また、新たに連携していただける先生方と知り合うことができ、とても有意義な会でした。

https://www.facebook.com/npnetwork99/

自分の脳

購入したMRIで、自分の脳を撮影しました。たくさんの方々の脳のMRIを見てきましたが、自分の脳を撮影し、読影するのは、とても緊張しました。通常の脳ドックシリーズを考えていましたが、臆してしまい、脳はT2*(T2スター)のみ、あとは、頚椎と腰椎を撮影しました。結果、動脈瘤や腫瘍などはなく、脳萎縮やかくれ脳梗塞、微小出血などもなく、安心しました。頸動脈エコーも自分で行い、頸動脈プラークや動脈硬化がないことを確認しました。学生時代ラグビー部で受傷した、眼窩吹き抜け骨折がどうなっているか心配でしたが、副鼻腔や眼窩も問題ありませんでした。これで、当面は仕事ができると思います。
何気ない行動でしたが、検査を受ける方々の気持ちを体験したような気がします。病変があっても、ショックを与えないよう配慮して、説明をしたいと思います。

こどもの頭痛

頭痛外来を開設して、お子様の頭痛(20歳未満)の来院も増えてきました。

一般的に、子供の頭痛の場合、大きな仕訳として以下のものがあります。不明な場合は、ご相談ください。

・子供の頭痛の原因として多いのは、感染症と頭部外傷です。感染症は、髄膜炎を併発するリスクもあり、まぶしい・吐いてしまう・首の後ろが痛いなどの場合は、受診してください。また、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因となることもあります。頭部外傷は、意識障害を伴わないような軽い打撲などのほうが頻度が高いです。ぶつけてしばらく大丈夫だったけれど、数日たってから痛くなるというのが多いと思います。

・徐々に増悪する頭痛の場合は、器質的疾患を除外する必要があります。例えば、脳腫瘍・脳動静脈奇形・血管腫・もやもや病などです。MRIでいずれも判別できます。治療が必要となることが多いですが、各疾患の治療法は熟達した知識・技術が必要です。該当してしまった場合、それぞれのエキスパート医師を紹介します。

・上のものに該当しない場合、2つの頭痛が多いと思います。ひとつは、片頭痛。お母さんや兄弟にも発作性の頭痛が認められる場合、片頭痛で間違いないと思います。生理がはじまる頃くらいに、症状が出現してきます。生理痛と思われ放置され、患児が我慢している場合があります。ひどく痛がるので、学校で何かストレスがあるのではないかと短絡的に結論付けられる場合があり、注意が必要です。一方、慢性緊張型頭痛の患児は、メンタル的アプローチが必要です。朝起きられない、夜中までスマホやゲームをしている、連日性に頭痛があり、しばしば学校を休む。昼になると調子が良くなって学校にいけるなどが特徴です。また、起立性調節障害や不眠などの自律神経の異常を伴うことが多く、早めのしっかりした対応が必要になります。

・最後に、親御さんが片頭痛もちの場合、お子様の頭痛ではなく、反復性嘔吐や腹痛で始まる場合もあります。胃腸炎もしくは異常がない、ストレス反応などの診断で、行き詰っている場面にもよく遭遇します。これは、片頭痛と同じメカニズムが腹部におこっていると考えられており、migraine equivalentとよばれています。ほかにも、発作性めまいなど、頭痛とは関係ない症状が、根源で同一メカニズムから発生している場合があります。

ジャズライブin赤髭(三軒茶屋)

三軒茶屋の赤髭というジャズバーで対バン形式でジャズ演奏してきました。お隣東戸塚の脳神経外科クリニック院長、中山先生(ギター)のバンドです。当院院長日暮はピアノです。左奥のベースは弟(慈恵医大小児神経・てんかん専門医)です。ドラムの井垣弁護士とのカルテッドです。それぞれ忙しい日々に追われてますが、ときどき息抜きに普段と違う脳を使うことは、とても重要です(^◇^)

保土ヶ谷区医師会 高齢者虐待のお話

団塊の世代が後期高齢者となる2025年問題を迎えるにあたり、高齢者虐待を抑制する体制整備は喫
緊の課題です。医師会の地域連携の会で、横浜市民病院神経内科山口先生の「高齢者虐待への取り組み

」のお話しがありました。山口先生は、当院院長が国立横浜医療センター脳神経外科レジデントで手術

トレーニングをしているときの、神経内科部長先生でいろいろお世話になりました。継続して地域医療

に尽力されており、見習っていきたいと思いました。

保土ヶ谷区の高齢化率は横浜平均より高く、ということは、世界に先駆けての高齢者医療への取り組み

モデルのひとつとして考えられます。介護保険サービスや成年後見制度へのつなぎ、さらには認知症医

療への入口問題の解決に、少しでも力になれたらと思います。

横浜市立大学グループ連携の会

横浜市立大学の脳神経外科・精神科の先生方と勉強・連携の会がありました。当院の役割と、病院における先端治療の役割を明確にして連携することで、医師の負担を軽減し、患者さんにも効率の良い医療が提供できると考えます。患者さんの身近な脳のかかりつけ医からのエキスパートへの橋渡し(脳のコンシェルジュ業務)がスムーズに行われることが、重要であると感じました。

湘南鎌倉総合病院副院長 脳神経外科部長 権藤先生(右)

市大センター病院 脳神経外科部長(准教授) 坂田先生(奥)

国立病院機構横浜医療センター 脳神経外科部長 宮原先生(左奥)

横須賀市民病院精神科科長 磯島先生(左手前)

頭部外傷も迅速に対応します

頭痛・認知症の患者さんが増えてきており、専門医として技能が発揮できる機会が多くなってきました。また、近隣のクリニックからのご紹介も増え、当院を使っていただき、とてもありがたく思います。

また、自身の脳に関心があり、脳ドックをうける方々が、予想以上に多く、驚いています。現在までのところ、100人ほど脳ドックを行いました。脳動脈瘤を破裂前に見つけることが大きな目的のひとつです。当院は、動脈瘤治療において、多くのエキスパートと公私ともにつながりがあるので、部位や形に応じて、適切な紹介につなげていけたらと思っています。

一方、脳神経外科として、頭部外傷にも力を入れております。特に、迅速なMRIによる脳挫傷の確認や、傷の縫合・処置は、地域においての役割を担っていると念頭に置き、確実に対応していきたいと思います。