ほどがや脳神経外科クリニック

  • 横浜市保土ヶ谷区帷子町1-17-3 YGY202
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ほどがや脳神経外科クリニック

頭痛

頭痛

頭痛HEADACHE

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担当 日暮雅一
   大島聡人

当院では、頭痛専門医による頭痛外来を開設しています

外来に来られる患者様の約90%は、明らかな原因のない一次性頭痛
:片頭痛 緊張型頭痛 三叉神経自律神経性頭痛TACS(群発頭痛など)、その他の一次性頭痛(運動時頭痛 新規発症持続性連日性頭痛 睡眠時頭痛など10種類)薬剤の使用過多による頭痛(以前の薬物乱用頭痛)起立性調節障害
一次性頭痛は、国際分類に従った正確な診断と治療が必要です。

一方、来院患者様の約10%は、原因のある二次性頭痛
:脳卒中、可逆性脳血管攣縮症候群、低髄液圧症候群、下垂体卒中、キアリ奇形による頭痛、蓄膿症、緑内障、感染症による頭痛、脳腫瘍 など
二次性頭痛は、正確な診断と原因に対する治療が必要になります

頭痛専門医にかかるメリット

頭痛専門医にかかるメリット

頭痛専門医
にかかるメリットMERIT

頭痛専門医の使命は、3つあります。

1.二次性頭痛の診断
簡にして要を得た問診とMRIや採血などの検査であるていど除外できます。髄液検査が必要な場合は対応できる医療機関に相談します。特に、低随液圧症候群 可逆性脳血管攣縮症候群 椎骨動脈解離 キアリ奇形 典型的三叉神経痛 舌咽神経痛 血管炎、髄膜炎、視神経炎、緑内障、水疱の遅れる帯状疱疹などは、診断も含め慣れと経験が必要です。問診診察だけや、CTだけではわからない部分もありますので注意が必要です。

2.一次性頭痛の鑑別と治療
特に頭痛専門医に期待される部分です。上記に示したように、一次性頭痛は片頭痛と緊張型頭痛だけではありません。地道な問診と頭痛ダイアリーによる定量評価(EBM)が解決の近道です。

3.抗CGRP関連薬(CGRPmAbs)の経験が豊富(エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ)
こちらも特に頭痛専門医に期待される部分です。昭和・平成の従来予防薬や漢方は、片頭痛のメカニズムに間接的に作用するものであり、副作用や禁忌もあります。片頭痛の頻度・重症度が増加している局面(EM⇒CM conversion):頭痛日数が月10日を超えるような高頻度反復性片頭痛EMで頭痛があたりまえとなり、加えて薬物乱用頭痛MOHが併発することにより慢性片頭痛移行がOdds比40倍となり難治化します。そうなると、転職・欠勤・欠席が当たり前となるような高度な生活支障・労働生産性が低下しますので、受験や入職をクリアしたり・休職退職危機を回避するAlternativeとしてCGRP薬は適応になります。高額なお薬(患者負担・公費負担ともに)なため、必要十分性を常に考えながら、開始基準~メンテナンス~テーパーオフ(卒薬)のタイミングを患者・医師で決める必要がありますshared decision making (SDM)。CGRP薬をうまく使っていく技とピットフォールが日暮個人で感じつつあります。是非、ご相談でもいらしてください。

初診でも当日内早めに対応し、脳卒中などの怖い二次性頭痛を除外すように心がけています。「正しい治療は、正しい診断から」であり、頭痛管理ツールを使用し、薬を使わないアイデアも併せて行います。生活リズムの調整や、ストレスマネージメントに加え、日々の姿勢や頭痛体操などを指導しております。

当院頭痛外来の5ステップ

• Step1 問診で鑑別診断を抽出
• Step2 二次性頭痛の除外
• Step3 一次性頭痛の暫定診断
• Step4 頭痛ダイアリー定量化と補正
• Step5 頭痛管理法を習得してもらう

問診バイアスについて

以下のスライドのように、頭痛診療にはバイアスがたくさん生じるため、注意深く鑑別診断をしぼることが重要です。

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頭痛ダイアリーによる定量化とは

以下のスライドのように、28日間の発作頻度や生活支障度などの主要パラメーターがわかります。診断や、頻度重症度、治療効果判定に役立ちます。自分の頭痛を客観視することで、生活上でのエラーなども見つけやすくなります(認知行動療法)

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担当医からのメッセージ

頭痛にお悩みの方は、気軽にご相談ください。特に、以下のような場合は、受診を強く勧めます。
• いままで頭痛経験はなかったのに頭が痛い
• いままでの頭痛の頻度や性状が変わった
• 数日前からの頭痛がいまだ改善しない
• どんどん鎮痛薬の服用量が増えている
• 頭痛がひどくて家事・学業・仕事ができない時間帯がある

ヘンズツウかるた

家庭・職場・学校などで、片頭痛のあれこれを楽しく学べるツールで、ヘンズツウかるたを紹介します。
https://www.henzutsu-karuta.jp/

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頭痛について詳しく知りたいかたは、頭痛学会HP e-larning(動画で学ぶ頭痛)をオススメします。内容は専門的です。