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第37回 白馬脳神経外科セミナー

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第37回 白馬脳神経外科セミナーがありました。全国各地の熱い脳外科医が雪山に籠り、寝食を共にしながら、スキーで勝負し、演題を出し合い議論し、深夜まで暖炉を囲んで懇親を深める、普段の学会では類をみないおもしろい学会です。大学時代はよく参加してましたが、開業してからはご無沙汰しておりました。今回は、平素より大変お世話になっている兄貴分   横浜新都市脳神経外科病院 院長 森本将史先生が会長をされるとのことで、フル参加させていただきました(この間、当院の患者さん、代診をしていただいた先生方に深謝いたします)。

今回は、「熱かったこと3選」で紹介させていただきます。長文、写真多め、内容は脳外科業界寄りとなります。

熱① マジレース:アルペンスキー部上がり脳外科医が多く25旗門程度のGSセットで2回平均です。12位でしたが、久しぶりのコースで、DNFにならずほっとしました。(下:大会長と1本目前に)

熱② 重鎮からの心に刺さる講演:全国各地から楽しい発表を拝聴いたしました。特に、信州大学名誉教授からの講演は心に刺さりました。脳外科教育において、知識・技術などがクローズアップされがちですが、本スライドが示す通り、それ相応の人徳(思いやりの心)の育成が大事です。医学に関わらず昨今の教育現場ではあまり重視されていないケースが多い印象です。配慮する必要がありますが、煩悩と徳は年齢とともに大化けは望めないものの正しい実行をしていくことで脳内で徳心が育まれる可能性があると感じています。

熱③ 重鎮脳外科医・オピニオンリーダー的脳外科医密度が濃い:

藤田保健衛生大学 名誉教授 佐野公俊先生:開頭クリッピング術件数におけるギネス記録保持者で、「世界の佐野」です。日暮がオーストラリア留学する際に、Macquarie大学のAVM名手Michel Morgan先生と、NSW大学の鍵穴手術名人Charlie Teo先生へのレターを、佐野先生が書いていただいたことで、充実した活動ができました。川崎の新川橋にもいらっしゃり、引き続きご教授いただきます。

信州大学・京都大学・東京大学系の先生方と:右下の信州大学名誉教授 本郷一博先生は、白馬常連(そもそも白馬セミナー自体信州大学の杉田先生から)。私も何かと定期でお会いしている先生で、とても温厚で癒されます。

埼玉医科大学脳外科チーム(川越・国際):右上の吉川先生は、弘前大学出身でスキーもライバルで、もと横浜市立大学で一緒に手術をした後輩です。埼玉も常連で強い。

森本会長と英賢一郎先生と。英先生は、福島孝徳先生よりMVD技術を伝授された、西宮の脳外科部長です。実は以前、奄美大島の名瀬徳洲会の切り盛りを共にしていたことがわかり、不思議なご縁だなあと感じました。

ロッジの暖炉部屋で集合写真

森本先生は人と人をつなぐ天才(強いパイオニア+柔軟なカタリスト)と思います。人は宝であり、今回も多くの熱い脳外科医と人脈ができました。明日からの診療への活力をいただきました。