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横浜内科学会-神経研究会 納涼会/ACVS急性脳血管症候群

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横浜内科学会-神経研究会 納涼会が、8月7日にありました。3年ぶりの納涼会です。本会は、年5回もちまわりで当番幹事をして、10月に第89回を迎える長寿の研究会です。次回は、長谷川泰弘先生(新百合ヶ丘総合病院 脳卒中センター長)より、神奈川県内科医学会-ACVS委員会(本会も共働)が啓発している「かかりつけ医向け 最新の脳卒中の早期発見法 急性脳血管症候群ACVS」についてご講演いただく予定です。

参加メンバー 左より、
川又純先生 かわまた内科・脳神経内科(神奈川区大口)1年前開業
山田人志先生 横浜内科・神経内科クリニック(南区弘明寺)横浜でパーキンソン病を一番診みている先生
丹羽義和先生 にわメディカルクリニック(神奈川区西寺尾)神奈川区のボス
田口博基先生 たぐち脳神経クリニック(港南区医師会理事 横浜内科学会副会長 神経研究会代表幹事)日暮の恩師
長谷川修先生 横浜市立大学(横浜内科学会副会長・大学区)医学部授業で教わった神経内科の先生
渡辺雄幸先生 渡辺医院(鶴見区)神奈川県医師会 常任理事
金塚陽一先生 片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック(市民病院部長を経て3か月前片倉町に開業)
日暮

最後に、急性脳血管症候群ACVSについて:まず、原因はなんであれ、以下のような症状が突然あったら、クリニックや病院に速やかに受診しましょう。

今までは、一過性脳虚血発作TIAがよく使われていましたが、類似の症状でも原因は多岐にわたるため、下記のようなumbrella termができました。出血からTIA、TIAっぽいもの、梗塞もみられるものなどです。神奈川発で行う、今回のrevisionの最大の意義は、かかりつけ医目線でACVSを具体的に判定する基準を設け、啓発し、効果判定することです。

ACVSの概念:米国で脳梗塞、TIAの診断基準の議論が行われていたころに提唱された概念で、突発する vascular originの症状を呈するすべての患者に対する当座の診断名で、脳梗塞も脳出血も、非脳卒中も包含する(acute brain ischemia、acute brain hemorrhage、nonvascular diagnosis)umbrella termです。日本語にすれば「卒中疑い」とほぼ同義となります。この用語を用いる意義は、ACS(急性冠症候群、acute coronary syndrome)を初療段階の暫定診断名として取り入れて虚血性心疾患の救急医療を整備した歴史と同様、かかりつけ医が初療の主役となりうる脳血管障害の救急医療整備に役立つ点にあります。これまで概念として示されてきたACVSですが、神奈川脳神経科医会では、脳卒中を広く疑うことのできる、突然発症の病歴、神経機能障害の病歴の2つの問診をもとにACVSの暫定診断名を与えることを合意しました。