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興和㈱社内研修-アリドネ

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キャベジンコーワなどで有名な興和㈱社内研修会がありました。認知症に関して社員さんに対して教育講演をいたしました。認知症の疫学・病理・中核症状・BPSDなどにおいてお話し、薬のみならず家族教育の重要性についても言及しました。

(下スライド)特に軽度認知障害MCI~初期にみられる現象です。いつものお父さんの日課などにミスがみられるため、家族や配偶者がダメ出しすることがよくあります。本人は、分からないこともある一方でプライドもあるため、様々な対応をします。

(下スライド)認知症ケアの理念としては、パーソンセンタードケアであり、ケアする家族は、’とてもいいひと’にならないと居宅ケアは難しくなっていきます。患者本人のできることに関し、家族の期待と、本人の実行機能障害(本人は自分はいつも通りできていると感じている)の間に齟齬が生まれ、もめごとが生まれるカラクリです。本人のダメ出しではなく、できること探しをすることが本人の自信が高まり、認知症増悪の予防になります。

興和は、アリドネというパッチ剤を上市しました。貼付剤の壁のみこえたら、従来の内服アリセプト(ドネペジル)よりも効果的かつ副作用は少ないようです。来年4月ころから14日処方が解除されます。根本治療薬のレケンビ(レカネマブ)が上市されますが、副作用の重さやコスパなど課題があります。マクロ経済でも問題となっている社会保障給付費の膨大が懸念されますが、基本は、予防薬+環境調整(運動・趣味・よいケア環境など)が重要なことにはかわりはありません。

会終了後、所長さんと担当営業さんと楽しく情報交換会をいいたしました(^^♪