横市の神経再生研究トピックス
2017.01.14
私の学位指導者である、横浜市立大学生命医科学研究科の竹居光太郎教授が、神経再生研究でプレスリリースされました。
現在の医療では、脳梗塞や脳挫傷などで障害された脳は再生できず、後遺症を一生抱えることになります。障害後早期からのリハビリテーションのみが、限定的な神経ネットワークの再構築を促します。心臓や肝臓など他の臓器は、細胞移植や臓器移植などで機能回復が期待できますが、脳は神経細胞が増えても、発達で見られるような複雑なネットワーク構築は現状不可能です。
竹居教授は、私が学位研究をしている折、神経再生を阻害するNogoを抑制する分子LOTUSを発見しました(Sato Y, et al. Science. 2011)。今回、Nogoの新機能が発見されました(Iketani M, et al. Sci Rep. 2016)。神経再生医療に期待されるLOTUSは、当院のロゴの蓮LOTUSと同じ、ご縁を感じます。
神経ネットワーク構築のメカニズム解明は、神経再生という難問解決の前提です。横市発の神経再生研究に、今後も期待です。
http://www.yokohama-cu.ac.jp/amedrc/news/20170110_Takei.html