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保土ケ谷区認知症カフェ/地域共生社会の実現にむけて

ブログ  / 地域連携・その他疾患  / 認知症

日本認知症予防学会 神奈川県支部 第15回学術集会がありました。本会は、認知症を全般にとりあつかうものの、とくに予防・啓発やケア、福祉に重点をおいています。今回は日暮も前半分当番幹事となりましたので、保土ヶ谷区のケアの紹介として、認知症カフェから「琥珀カフェ」三橋さん(認知症の人と家族の会 神奈川県支部 副代表)と、今井地域ケアプラザの「みかんカフェ」西東さんにご講演いただきました。後半は、NPO地域共生を支える医療・介護・市民全国ネットワーク 第3回全国の集い in 福岡2024 神奈川プレ大会として、医療法人すずらん会 たろうクリニック 理事長・院長 内田直樹先生に「認知症と地域共生について考える」と題してご講演いただきました。

琥珀カフェは、星川地域ケアプラザ「かるがも」で行われます。みかんカフェは、今井地域ケアプラザで行われます。保土ヶ谷区の各地区とケアプラザの名前です。当院のある保土ヶ谷駅は、保土ヶ谷地域ケアプラザになります。敷居の低い、入りやすいコミュニティになるとよいなとおもいました。当事者の嗜好にあわせたさまざまな作業や工芸や運動などを通して、ゆったりできたらよいですね(^^)/

内田先生は、現地参加の予定でしたが、台風のためWeb参加となりました。
認知症予防に重要なこと(なってからも):①社交・人との会話 ②運動(体操・散歩・ゲートボール・デイケアなど)③規則正しい生活(特に起床時間を一定にする)④節酒(週グラスワイン4杯程度)⑤禁煙・生活習慣病管理 ⑤役割(シニアバイト/福岡には認知症人材バンクがあるそうです)⑥歯周病・口腔ケア・嚥下 ⑦孤立予防(各種コミュニティや人・カフェなどとのつながり)
内田先生はITエンジニアでもあり、認知症ケア領域においてサポートアプリの作成プラットフォームなどを運営しているとのことです。少子高齢化の進む昨今、人海戦術が中心だったケア環境ですが、多くのDxチャンスがあるなあと思いました(IoT AI ロボットなど)。
印象深かったのは、いまだに「認知症になると何もできなくなる」という誤解があることです。少しずつできなくなるシームレスの病態だけに、その時その時に必要な対応をしてきたいものです。

左より、
三橋良博さん 琥珀カフェ 認知症の人と家族の会 神奈川県支部 副代表
阿瀬川孝治先生 汐入メンタルクリニック院長(支部理事)
西東倫太郎さん みかんカフェ 今井地域ケアプラザ
内門大丈先生 メモリーケアクリニック湘南 院長(支部理事長)
尾崎聡先生 えびな脳神経クリニック 理事長 (支部理事)
佐伯隆史先生 誠心会 理事長(あさひの丘病院・神奈川病院)(支部理事)
日暮雅一 ほどがや脳神経外科クリニック(支部理事)
小菅聡一郎さん 認定NPO市民セクターよこはま まちかどケア事業部 認知症カフェサポートデスク
(小菅さんの担当しているYoutube 認知症当事者によるカフェインタビュー:まちかどピクチャーズ)