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アジョビupdate(川崎地区)

ブログ  / 頭痛

大塚製薬主催 Kanagawa Migraine Meetingがありました。前半は小生よりほどがや脳神経外科クリニックにおける過去3年のデータおよび分析、そこからよみとれるものを提示しました。特に、専門性の高いCGRP製剤に関して以外にも、多くの患者さんでにぎわう一般の「かかりつけ医」にむけて構成しました。座長は、島脳神経外科整形外科医院 島浩史先生でした。

講演では、小生から「かかりつけ医ができる片頭痛の診断と治療」「頭痛専門医に送るタイミング」「頭痛専門医の治療の経験(自院検証)およびアジョビの有用性」についてお話ししました。頭痛は、本人が申告しない限り、わかりません。スティグマが起きやすい原因ですね。また、申告しても真摯に対応されずに困っているケースもあります。「とりあえずMRI」どまりの医療機関は依然多く存在しますが、頭痛ダイアリーなどの「見える化ツール」をもとにフォローを継続し、治療効果判定をし、不要であれば減薬や生活指導へ導きます。大きく分けて2つの頭痛評価ポイントがあり、発作時と間欠期です。両者を適宜評価すること、また問診をくりかえすことで真の状態を感じることができてきます。
今回、ディスカッションでは、パネリストお二人の勢いのある診療を拝聴し、CGRP適応割合は当院と同じ7%ときいて小生もほっとしました。また、絶対にCGRPが必要な時、止め方、途中評価の仕方などは、みな同意見であり、あらためて今している治療が妥当であると実感しました。

左より、ひぐらし 島先生 上野先生 當銀先生