祝/馬場先生教授就任+第39回NP会

第39回NPネットワーク研究会がありました(NPネットワーク研究会/第一三共株式会社共催)今回は、共同代表のおひとり馬場康彦先生が、福岡大学医学部 脳神経内科学 主任教授に就任され、新たな体制での記念すべき回となりました。 

小生が前座を担当しましたが、当院代診にも来ていただいている東島威史先生がプロ麻雀士でもあるうえ、麻雀と知能に関する研究をしており、とても斬新であり、一緒にお願いいたしました。

小生からは、CGRP薬の処方が許可されていない、脳神経科以外へのメッセージとして、「かかえている患者さんの片頭痛をみつけてあげてください」という願いを中心にお話ししました。

東島先生からは、プロ麻雀士としての活動のほか、「健康」麻雀として、幼児教育での知能育成および、高齢者の認知症予防の観点からメッセージをいただきました。

特別講演は、福岡大学 脳神経内科 主任教授へ就任された 馬場康彦先生より、新天地での情報、認知症・パーキンソンなどの治療の現状についてお話いただきました。

WEB配信のみで、役割者左から、ひぐらし 野本先生 東島先生 馬場先生 内門先生

会終了後、小宴にて情報交換をいたしました。そのうち是非、福岡での現地開催をしたいと願いました(^^)/

KANAGAWA Migraine Expert Meeting 2024

大塚製薬株式会社主催、KANAGAWA Migraine Expert Meeting 2024がありました。現地+WEBで情報交換会付の昨今においてはとても貴重な時間でした。

独協医科大学 名誉教授 (前 独協医科大学 脳神経内科 主任教授/第3代 日本頭痛学会会長)による特別講演がありました。栃木から現地参加していただき、現地参加した多くの神奈川県の頭痛診療医にとっては、とてもありがたく貴重な機会でした。五十嵐久佳先生には、公私にわたりご教授いただいており、今回も座長・コメンテーターと会がとても締まりました。秋山久尚先生は、トータル10回を超える地域会でご一緒しており、いつも楽しく協働させていただいております。平井先生は、小生の弟(日暮憲道・武蔵小杉てんかん小児科)の同級生で久しぶりのご対面でもあり、また帝京と近くなのでよい連携が期待されます。山下晃平先生には、神奈川脳神経科医会およびACVS委員会を一緒にしている大先輩です。

いくつか印象にのこったポイントを述べたいと思います。

・発作間欠期症状の「予期不安」が消えるまでは治療が必要
・トリプタン製剤+消炎鎮痛剤ではナイキサンが推奨
・片頭痛増悪因子:ストレス不眠80% 天候50% 匂い・光・音過敏40%(3つともあるひとは重症になりやすい)低血糖(飴などで血糖値を上げる)
・Relivion🄬:頭痛時(予期時)に前額部に装着する非侵襲型neuromodulation device
・慢性片頭痛は長期にわたりperiodicにつづけることでさらなる軽減が期待できる一方、反復性片頭痛はスポットユーズでも満足度が高い可能性
・アジョビは中和抗体ができずに長期作用が期待できる

また、今回当院がとてもお世話になった横浜市立市民病院脳神経内科の山口滋紀先生、現在は湘南藤沢徳洲会病院 神経内科/脳卒中センター長でご活躍です。久しぶりにお会いでき(^^♪

今回はとても多くの現地参加があり、全体集合写真の機会を逸してしまいすみません。

最後に役割者と、左から、ひぐらし雅 山下先生 平田先生 ひぐらし憲(コンタミしてますが平井先生親友ということで)平井先生 五十嵐先生 秋山先生 いつもご教授ありがとうございます(^^)/

アジョビ-up date

AJOVY Specialist Forum in Kanagawaがありました。もろもろ啓発が進み、片頭痛の患者さんも抗CGRP製剤をご存じの方も増えてきました。今回は、下図のごとく安江先生座長、布施先生と講演をしました。

本会でのトピックを簡単にご紹介いたします。布施先生から多くのご教授をいただきました。特に印象深かったのが、下図のようにアジョビ3本打ちを早い段階で導入した場合、さらなる改善効果が得られる可能性が示唆されました。

小生からは、片頭痛診療の過去現在未来についてお話しました。片頭痛の治療も、紀元前から未来へたどると、1.0魔術・祈祷が長らくメインでした。その後、2.0エルゴタミン 3.0トリプタン(migranium2000) 4.0CGRPmAbsときます。今後5.0へ向かい、オンライン診療は片頭痛などの言語情報でやりとりする疾患に相性がよいと思います。当院でもオンライン片頭痛診療を時間を決めて行っており、下図に示すように、受診負担が低減します。ほかにも、AIドクター 、ダイアリーアプリとビッグデータ利活用、IoT と客観データ持続モニタリングの開発 などSociety5.0にちなんで考えてみました。

最後に、役割者と。よいご縁となりました(^^)/

「教えてドクター家族の健康」収録終了

「教えて!ドクター 家族の健康」BSテレビ東京(BS7チャンネル)で、片頭痛のお話をする機会をいただきました。本日収録が無事終わりました。片頭痛はたくさんの要点があるのですが、診療をしていて大切と思うことを中心にお話いたしました。少しでも片頭痛のことを多くのひとに伝わればよいなと願ってます。

いつもの講演関連とは異なり、自由討論とはいきませんでしたが、合間合間に木佐さんに興味深いお話をいただき、とても楽しいひとときを過ごせました。内容は6月8日(土)20:54~21:00、是非ご覧ください(^^♪

祝/脳神経外科2教授就任

(本内容は、個人的な日記のような内容です)

小生が定期で情報交換会している東大脳外仲間の会で、小生と個人的に長きにわたりご縁のあるお二人が、今年の4月から、脳神経外科の主任教授に就任されました。

群馬大学 大宅宗一先生 小生の大学時代から、理想的な脳外科像・生き様を目の当たりに感じさせていただいている先輩です。クリーブランドクリニックのclinical fellowを2年も務め、脳外科会の大谷翔平と小生が勝手に思っています。

東海大学 高橋雅道先生 小生が大学スキー部のころ、毎年か月にわたり合同合宿をしており、SGSで表彰台にもあがった後輩です。明朗快活で責任感が強く楽しい教室を作っていくんだなと感じます。神奈川でも楽しく協働できたらと思います。

左より、東島先生(横須賀うわまち病院) 木村先生(日本赤十字医療センター) 大宅先生 原先生(虎の門病院) ひぐらし 高橋先生 園田先生(横浜市大) 岩崎先生(国立精神神経医療研究センター) 福田先生(佐々総合病院)※一応席には上座下座はなく、小生の後ろが出入口ですm(__)m

今回、福田直先生が、てんかん領域の第一人者である岩崎真樹先生にお声かけいただき、横浜市大のてんかん四天王から園田先生・東島先生にも参会いただきました。

このような会は、学会などにはない重要なセレンディピティがあると感じます(^^)/

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※当院代診いただいている東島先生が、5月2日㈭ 18:10首都圏ネットワークに出演します。プロ麻雀士であるのでおそらく最近でた論文(6-15歳で麻雀するとIQが上がる)関連と推測いたします。https://www.frontiersin.org/journals/psychology/articles/10.3389/fpsyg.2022.934453/full

レイボーのトリセツver2.5

Reyvow Frontier Seminarがありました。レイボーは、2年前に新規発売された、トリプタン製剤や市販薬と同様急性期治療薬です。岩田先生の講演は、いつも新しい情報をわかりやすくご講演なさるので、大変勉強になります。

本会で情報交換できたレイボーに関する要点いくつか

・主効果「片頭痛の芯が取れる」と副作用「めまい・ねむけ」を適宜説明し、都度相談して治療をすすめていく

・100㎎で主効果を体験することは重要と思われ、場合によっては50㎎を適宜1-2錠で自己調整してつかう

・100㎎のほうが主効果「片頭痛の芯がとれる」が得られるので、眠前や休日で初回の手ごたえを感じてみることが重要

・レイボーを第一に考えるべき患者像:トリプタンの副作用がある 他のメンタル疾患の薬をのんでいる(副作用がでにくい) めまいもちでない 冠動脈疾患や脳卒中などの動脈硬化性疾患を患っている 50-60歳以降

・月経関連片頭痛は難治なので、レイボー眠前100㎎数日間内服により受容していくケースもある

・我々2施設でのアンケートでは、「飲み遅れでも効く」「即効性」「片頭痛の芯が取れる」が多く回答ありました。

・上記ポイントを適宜説明することで、当院でもレイボー継続率は、50-70 %と高くなってきています。

 

祝/仲間の新規開業4件ご紹介

小生の医療仲間で、4-5月に開業するおふたり。昨年開業したおふたり。小さな祝賀会をしましたので、おすすめ医師としてご紹介したいとおもいます。

4月に川崎市 鹿嶋田で開業した、「かしまだ 頭痛 脳神経クリニック」當銀壮太先生。小生の医局長時代に入局してくれた後輩です。とても柔和でさわやかな先生です。是非おススメ(^^)/

5月に川崎市 武蔵小杉で開業する、「武蔵小杉小児科・てんかんクリニック」日暮憲道先生。小生の弟で、小生の比にならないほど学術的才能に秀でております。特に、てんかん・発達障害などの特殊外来では全国レベルです。小児に限らずおススメ(^^)/

(上写真左より)ひぐらし雅 聖マリアンナ医科大学脳神経外科准教授/高砂浩史先生 ふるしょうクリニック院長/古荘竜先生(精神科) ひぐらし憲 當銀先生 横浜労災病院脳神経外科部長/松永茂夫先生 宮前平脳神経外科クリニック院長/上野龍先生

昨年、鎌倉駅で開業した、「鎌倉脳神経mriクリニック」理事長 森本将史先生。日本一脳卒中をみている「横浜新都市脳神経外科病院」院長です。クリニック事業においても卓越です。オペも外来もおススメ(^^)/

昨年、大船駅西口で開業した、「かまくら脳神経外科」院長 加藤依子先生。小生とは小田原時代に脳外科救急でたくさんの手術をした先生で、その後虎の門病院やJohnson and Johonsonなどキャリア形成した先生です。日本初脳外科女性新規開業?おススメ(^^)/

(上写真左より)森本先生 えびな脳神経クリニック 理事長 尾崎聡先生 ひぐらし 加藤先生

みなで神奈川県の医療レベルを上げていけたらと奮闘いたします(^^)/

抗認知症薬-アリドネ

保土ヶ谷薬業会・興和株式会社主催、保土ヶ谷薬業会2024年4月研修会を担当いたしました。昨年のアムジェン株式会社のアイモビーグ説明会についで2年連続となり、大変ありがたいことです。

現在基本的な抗認知症薬であるアリセプト(ドネペジル)の貼付剤版が開発、4月より長期処方が可能となりました。

今後の100歳時代において、100歳-健康寿命が小さいほど、各家庭においても経済的にメリットがありますし、患者さんのwell-beingが得られると考えられております。(上スライド)気づいたら早期に予防医療に配慮すべきであることがわかりますし、明らかに発症した折には、早期に良質な医療につながることが、健康寿命延伸に重要です。

以前より、リバスチグミンなど、貼付剤はありました。今回あらためてドネペジルの貼付剤が血中濃度安定・肝臓初回通過効果のない薬がレカネマブ時代に上市されたことは興味深いです。私のような一般医科の視点での実臨床における効果・問題点を今後洗い出していきたいと思います。一方レカネマブとコスパ含めどちらに総合軍配が上がるのかというのは、当面の関心であります。

片頭痛ANCシート(ある時ない時チェックシート)-エムガルティ

日本イーライリリー株式会社主催 Migraine Web Conference in Kanagawaがありました。仙台頭痛脳神経クリニック院長 松森保彦先生を招聘し、お隣の東戸塚脳神経外科クリニック副院長 清水信行先生座長。共同共催のえびな脳神経クリニック院長 岩田智則先生が現地discussant参加いただきました。
小生の印象に残った本会全体の要点
片頭痛は人生を左右する事態に直面する可能性のある疾患であるこ
・社会(学校や会社など)ではスティグマ(偏見)があり、片頭痛について啓発が必要です。2月22日は「頭痛の日」や、グリーンカラーをイメージカラーとして社会啓発が必要
・頭痛発作がないときも、片頭痛の関与する症状が実はあること(下スライド)
・発作時の支障のみならず、間欠期の支障含めた、生活全般の改善を目指すこと
左より、岩田先生 清水先生 松森先生 ひぐらし
松森先生と
エムガルティで片頭痛支障撲滅をイメージして(^^)/

椎骨動脈解離-STROKE 2024(大島先生よりご寄稿)

当院で非常勤外来を担当している大島聡人です。今回は、3月7日に参加した全国学会「STROKE2024(日本脳卒中学会総会)」での私の口演発表についてお話ししたいと思います。

発表のテーマは「椎骨動脈解離」という疾患に関するものです。椎骨動脈とは、脳に栄養を供給する重要な血管の一つで、特に脳幹や小脳に栄養を送っています。この血管の壁が何らかの原因で内部から剥がれてしまう病気を椎骨動脈解離と呼びます。この状態が進行すると、最悪の場合、命に関わる「くも膜下出血」や「脳梗塞」を引き起こす可能性があります。

日本では特にこの疾患が多く見られ、くも膜下出血や脳梗塞を伴う椎骨動脈解離については多くの研究が行われてきました。しかし、最近ではMRIなどの画像診断技術の進歩により、くも膜下出血や脳梗塞を伴わない軽症の椎骨動脈解離の患者さんが診断されることが増えています。これらの患者さんは、一般的には予後が良いとされていますが、中には重大な合併症を発症するケースもあり、その予後や予後を予測する指標についてはまだ十分にはわかっていませんでした。そこで、私たちは当院で診断された椎骨動脈解離の患者さんのデータを詳細に分析し、予後を予測するための重要な因子を見つけ出しました。この成果をSTROKE 2024で発表し、現在は論文としての発表に向けて準備を進めています。

具体的には、MRIで精査された11,500人の患者さんのうち、132人に急性期の椎骨動脈解離が見つかりました。そのうち、安定期に入るまでフォローが可能であった105人の患者さんを対象に研究を行いました。その結果、一定期間のフォローアップ中にくも膜下出血や脳梗塞を発症した患者さんはいませんでしたが、病変部が動脈瘤として残り、さらには動脈瘤が拡大して外科手術が必要になった方が一部でいました。これらの患者さんでは画像上のある特徴が見られ、これが将来的なリスクを示唆している可能性があります。この特徴については専門的な内容になる上、論文が世に出るまではここに書けないのですが、椎骨動脈解離の診療において重要なポイントになるのではないかと考えています。

今回の学会発表では、発表後の質疑応答で鋭い質問やコメントをいただき、とても実りのあるディスカッションができました。さらに、全国の多くの先生が本疾患を一生懸命に研究した研究成果の発表を拝聴し、大変勉強になりました。

この研究成果が、椎骨動脈解離の診療において役立つことを願っています。また、この研究がさらに発展し、新たな知見が得られることを期待しています。当院では、診療だけでなく、このような研究活動を通じて医学の発展に貢献していきたいと考えています。