薬局・ドラッグストアは最もMOHを発見しやすい場所

保土ヶ谷薬業会/アムジェン共催の勉強会がありました。担当薬局が、開業からお世話になっている加藤薬局で、現地+WEBハイブリッドだったので楽しくお話できました。薬剤師の先生方への講演は初めてですが、薬物乱用頭痛MOH(薬剤使用過多による頭痛)を併発しているような頭痛難民(適切な頭痛診療が必要であるが気づいてない/縁がない人)をもっとも発見しやすい立ち位置にあると感じています。啓発含め、いくつかスライド提示いたします。

頭痛の状態が悪い(=支障度が高い)と、本来のパフォーマンスでできる仕事量と質が低下し、労働生産性が低下していることが示されています。

海外(EUR)データですが、月8日を越えた先の労働生産性が大きく低下していることがわかります。転職・休職が必要となってしまう場合や、定時までなんとか仕事をできたとしても集中困難で生産性が大きく低下し、ひどくなった頭痛がおまけで帰宅についてきます。重度になると、新規チャレンジや困難に対する精神的レジリエンスが低下して、ダウンしてしまいます。

社会において、処方箋薬局やドラッグストアは、いつも市販薬を大量購入する人・医師から多量のNSAIDSを処方され続けている人などに触れる機会が多いと考えられます。疑ったら是非頭痛外来受診を勧めていただけたらと思います。ひいては、低下し続ける日本経済の底上げにもつながるのではないでしょうか(^_-)-☆