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エムガルティup date+「我慢の楔」を解放する

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日本イーライリリー株式会社主催、「Emgality Team medical care conference in Kanagawa」がありました。前半は、間中病院 名誉院長 間中信也先生より、「片頭痛患者さんを我慢の楔から解放できるか?」と題してご講演いただきました。後半は、のげ内科・脳神経内科クリニック 院長 渡邊耕介先生より、看護師セッションと在宅自己注射導入に関する議論がありました。

間中先生の頭痛に対する探求心にはいつも感銘を受けており、今回も新しいスライドと大切な啓発をご教示いただきました。エムガルティは副作用がなく有効率90%におよぶ稀に見る名薬剤であると思います。我慢癖の方は、頭痛慢性化しやすく、brain fog → crystal clearの体験はすべきであると共感しました。PAG(中脳水道周囲灰白質)の鉄沈着が頭痛の慢性化(片頭痛の難治化)に影響するエビデンスが示されました。この器質的変化が発生してしまうと不可逆(元に戻らない)となってしまうので、死ぬまで片頭痛と付き合う人生となってしまう可能性があります。(以下、間中先生より拝受)
 
ゲスト参加いただいた、国立病院機構横浜医療センター 脳神経内科 部長 上木英人先生からもご質問いただきました。
「18未満へのCGRP投与」:18歳から安全性確認されている薬剤であるが、より若年でも恩恵が得られる可能性がある場合は十分なムンテラと症状詳記をして使用することも選択となると考える。
混合型について」:以前汎用された用語で、緊張型頭痛+片頭痛があると判断された場合に診断された用語。現在はシームレスで、エムガルティで緊張型頭痛と思っていた頭痛も消えるケースもある。
片頭痛が常態化(慢性化)すると、自律神経失調になるエビデンスも増えてきています。また、エムガルティなどのCGRP製剤で、メンタルクリニック処方が軽減されるケースも散見されます。(以下、間中先生より拝受)
 
後半Discussion(渡邊耕介先生):
 
 
【CGRP導入について】
 
間中病院 看護師 中村さん講演:
・Nudge(より良い選択を自発的に取れるよう手助けする)の姿勢が大切
・HIT-6 60点を境目に、
 60点以下→うまくお薬でコントロールできているようですね!
 60点以上→日常生活に支障が出ているようですね→CGRP推奨されるため「しゃべる絵本」を見ることから触れてもらう
 
間中先生:
確かに特に若い患者さんだと、高薬価を理由に断るケースが多いが、「このお薬は本当によく効くから、1回試してごらん。半年、3回でも辞められるからと励ます。」
 
渡邊先生:
HIT-6はクリニックで活用しているが、私の前で書いてもらっているため、患者さんが本音で答えられていないのかもと感じた。看護師さんと一緒に書いてもらうことで、もっと患者さんが素直に応えてくれるかもと感じた。
 
 
【在宅自己注射について】
 
渡邊先生:
クリニック側のメリットとしては、CGRP製剤の在庫を減らせる(保冷庫の場所をとるため)。デメリットとしては、指導に時間が取られる(だいたい、自己注射の指導に15分、キットの説明で10分くらい)
患者さん側のメリットとしては、受診回数を減らせる。デメリットとしては、自己注射に対する恐怖感が強く、まだ打てない人が多いのが現状です
 
 
【自己注射導入のコツ】
 
聖マリアンナ医科大学 内科学(脳神経内科)教授 秋山久尚先生:
患者さんをの自己注射をうまくできていることを積極的に褒めて自信をつけてもらう。デモ機で練習をしている時から、「すごく上手に出来ていますよ!」「出来ますね!」と声をかける。
 
日暮:
自己注射に対しての恐怖心を取り除くのは簡単なことではないが、付加給付の制度などを紹介しながら、患者さんへのメリットを理解してもらうように根気強く提案することが大切。最後に、記念撮影。左から、秋山先生 間中先生 上木先生 渡邊先生 私(議論中は間仕切り/マスク/距離をしております)