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第33回NPネットワーク

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NPネットワーク研究会と第一三共株式会社共催で、第33回NPネットワーク研究会がありました。NPとは、Neuro-が単語につく場合、脳神経という意味で、脳神経内科 脳神経外科 神経放射線 などが該当します。一方、Psycho-が単語につく場合は、精神科 心療内科などが該当します。本会は、脳の専門家が集って、専門領域を超えて情報交換する会です。この伝統ある33回目で、当院での頭痛診療についてお話する機会をいただきました。

前半は、日本の認知症診療の総本山のひとつである、国立長寿医療研究センターの島田先生より、「Active Life Styleの獲得によるフレイル・認知症予防について」を拝聴されていただきました。老いるにつれ、老病死に関わる課題がふえていきます。フレイルとは、活動性低下→筋力低下→廃用性筋委縮→活動性低下という負のスパイラルで誰しも直面します。運動・家事・社交・脳トレなどの日課をルーチンとして組み立て維持することが大切と学びました。これらは筋力のみならず脳血流や認知機能の維持とも表裏一体ですので、個々人のオーダーメイドのスタイルを一緒に考えていきたいと思いました。

島田先生はズーム参加で、左から、内門大丈先生 私 馬場康彦先生との現場写真をいだたきました。私の方からは、当ブログでも多く紹介している内容を紹介いたしました。精神科の先生方の参加が多い会ですので、片頭痛予防注射薬エムガルティを使うことで、片頭痛の頻度重症度が低減するのみならず、不安・抑うつも軽減する傾向がある論文を紹介させていただきました。(下図:3つあるコラムの右の上段が3か月と6か月のエムガルティ継続で不安スケールが減少 下段が3か月と6月のエムガルティ継続で抑うつスケールが改善していることが示されています)