脳卒中と高血圧を考える会

大塚製薬株式会社、ノバルティスファーマ株式会社共催で、「脳卒中と高血圧を考える会」がありました。今回は、日暮のかかわりの深いよく医療連携や経営交流をする先生方で集まりました。 

講演①では、脳神経外科東横浜病院 郭彰吾先生 座長のもと、子安脳神経外科クリニック 子安英樹先生より、「当院におけるエンレスト使用経験」と題して、貴重な60症例の経過報告をいただきました。高血圧は、新規・再発ともに脳卒中(脳出血・脳梗塞)の代表的危険因子です。エンレストは、2種類の降圧薬の合剤であり、Na利尿ペプチドの分解抑制が含まれますので、塩分接種が過剰になりがちな日本人において、良い薬となっていくと考えられます。また、たくさんの薬を飲んでいる患者さん(ポリファーマシー)は問題ですので、その整理の一端としてエンレストの活用例も紹介いただきました。日暮も血圧管理をより繊細に行わなければとご教授いただきました。

講演②では、日本の血管内治療のトップリーダーある横浜市立市民病院 脳血管内治療科 増尾修先生 座長のもと、横浜市立大学附属病院 脳神経外科 清水講師から、「脳血管内治療の最前線ーどんなことができるのか?」と題して大学での血管内治療を駆使した高難度疾患の症例シリーズを伺いました。内容は、巨大動脈瘤・硬膜AVF・AVM・巨大髄膜腫術前塞栓に及び、日暮の知らない細かい血管の名前まで明解に紹介しながら、日進月歩のデバイスを駆使して、難問にチャレンジしている実績、横市脳外の脳卒中部門の成長に感銘を受けました。脳卒中治療前後はもちろんのこと、新規・再発ともに脳卒中予防において、エンレストに期待する部分は大きいと考えます。