AJOVY発売2周年記念講演会

大塚製薬主催、AJOVY発売2周年記念講演会がありました。今回は、日本頭痛学会会長の所属する、大阪の富永病院から頭痛センター副センター長の團野大介先生をお招きし、日本頭痛学会理事の諸先生方(日暮以外)で構成され、久しぶりの現地+WEBのimpressiveな会でした。WEB参加が多い昨今、大阪より遠路来ていただけた團野先生に感銘を受けました。日暮は、クリニックベースでの頭痛診療およびCGRP使用状況につき、統計解析データなど報告いたしました。

團野先生の講演では、アジョビをはじめ最新の頭痛診療のエビデンスをお示しいただき、アップデートいたしました。小児・思春期から治療介入した方が生涯の障害が低減する可能性 70%の片頭痛の方々が頭痛外来に相談されていないためさらなる啓発必要 CGRP薬で改善がえられても地固め療法が必要 CGRP薬は薬物乱用合併例において有効 などご教示いただきました。

・片頭痛の状態が悪い患者さんでは、中脳水道灰白質に鉄沈着しているケースが多いです。團野先生から拝借したスライド(以下)では、鉄沈着と片頭痛の持続時間および発作頻度と相関するエビデンスが示されました。

・CGRP薬で大うつ病患者において45.5%、全般性不安障害の患者さんで45.8%で、それぞれうつ・不安が改善する報告が示されました。CGRP薬って、すごいくすりですね(‘ω’)ノ

・発作間欠期のwell beingを目指すことも重要であり、発作がないときでも不定愁訴があったり、brain fogがあったりしますが、CGRP薬はそれらも一掃するパワーがあり、このことは日暮も実臨床で患者さんからよく教えられます。團野先生からいただいたスライドでは、頭痛ありとなしの狭間の10日間の支障が見逃せない支障度となります。

目に見えない頭痛、奥が深く勉学の楽しみもあり、患者さんとの喜びの共感もあり、さらなる深堀が楽しみでもあります。

お役割の先生方と。
右より、團野先生 永田先生 秋山先生 ひぐらし 五十嵐先生

情報交換会の最後に残った横浜市の熱い頭痛治療家と。

右より、
・片倉町あかり脳神経内科・内科クリニック 金塚陽一先生
・横浜市立市民病院 脳神経内科部長 山口滋紀先生
・聖マリアンナ医科大学 脳神経内科教授 秋山久尚先生
・横浜青葉脳神経外科クリニック 古市晋先生
・いえまさ脳神経外科クリニック 張家正先生
・いとう横浜クリニック 伊藤健次郎先生
・ひぐらし
・国立横浜病院横浜医療センター 脳神経内科部長 上木英人先生