横浜市立市民病院 脳卒中チーム

横浜市立市民病院神経内科の山口滋紀先生(写真右前)主催の第5回神経疾患セミナーがありました。天王町いきいき杉山クリニック院長の杉山先生と、ディスカッションコメンテーターとして参会しました。

今回は、増尾修先生(写真左前)が1月より市民病院で立ち上げられた血管内治療に関するご講演がありました。増尾先生は脳神経外科・卒中関連学会でも講演やハンズオンなど担当される一人者です。昨今、脳卒中外科はメスによる手術から、カテーテル治療が主体となりつつあります。巨大動脈瘤や内頚動脈背側動脈瘤などの、従来は高還流バイパスという大がかりな手術をしなければ治らなかった病気が、flow diverter (パイプライン)などの登場により、カテーテル治療で改善が期待できるようになり、患者さんには大きな福音です。このflow diverterを扱える施設(医師)は全国でも限られており、増尾先生はそのおひとりです。気さくで温厚なお人柄で、市民病院脳卒中チームのさらなる飛躍が期待されます。

山口先生は、以前2年ほど国立病院横浜医療センターで一緒に働いたことがある大先輩です。山口先生率いる神経内科グループは巨大で、当院の診療でも大きな助けとなっています。また一緒に仕事ができてうれしく思います。先生方と連携しながら、引き続き良質な地域医療を目指したいと思います。