保土ヶ谷区の脳血管内治療

保土ヶ谷区医師会地域連携講演会がありました。今年の第一回・第二回では、保土ヶ谷区にある2つの総合病院、横浜市民病院と聖隷横浜病院から、それぞれの脳卒中診療における脳血管内治療について講演があり、座長を務めさせていただきました。

2月には、聖隷横浜病院脳血管センター長 鈴木先生から、心原性脳塞栓に対する緊急血栓回収に関してお話を伺いました。6月には、横浜市民病院脳血管内治療科 増尾先生より、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術・ステントについてお話をいただきました。

両施設ともに、2人の血管内治療専門医(カテーテル治療専門医)を配しており、横浜市中心部の脳卒中QQを担っています。現在、脳卒中の治療は、80%はカテーテルで完結できるようになっており、開頭術よりも低侵襲な同治療に対する需要はますます高まっています。近隣の区にも施設はありますが、24時間体制で2人以上の脳血管内治療専門医がいる施設は限られており、保土ヶ谷区のみならず横浜市の広い範囲で両施設への期待は高いと思います。

当院では、頭痛・めまい・脳ドックで多くのMRIを日々施行しており、一定の確率で脳外科的治療の必要な疾患が見つかりますので、両施設のさらなる発展拡充に期待します。