脳神経外科へはお気軽にご来院ください
脳神経外科と聞くと、なんだかよくわからなく、重篤で怖い疾患の際にかかる場所と感じる方が多いかもしれませんが、実際は脳神経外科にかかる多くの患者様は、命に関わるような状態ではなく、症状の緩和のための薬物療法を求めて来院されています。小さなお子様から大人まで年齢や状況に関わらず対応しているため、気になる症状や少しでも心配がある場合はお気軽に受診してください。
患者様が実際によく訴えられる症状(表現)
- 首の後ろが痛い
- 頭がズキズキ、チカチカ・ギラギラする
- 目の奥が痛い
- こめかみが痛い頭痛
- 副鼻腔炎による頭痛
- 脈打つような頭痛
- 朝頭痛がする
- 筋トレ頭痛(運動性頭痛)
- 頭が一瞬ズキッとする
- 市販の頭痛薬が効かない
- 頭痛とともに吐き気がする
- しびれ
- めまい(ふわふわする感じがする)
- 目・顔がピクピクする
- 頭を打った(頭部外傷)
- ものが二重に見える
- けいれん
- 物忘れ
- 片頭痛
患者様が実際に使われる表現(疾患編)
- 緊張型頭痛
- 片頭痛
- 群発頭痛
- 薬物乱用頭痛
- 後頭神経痛
- 気圧頭痛
- 運動性頭痛(筋トレ頭痛、労作性頭痛)
- 脳梗塞
- 脳出血
- くも膜下出血
- もやもや病
- 一過性脳虚血発作
- 認知症
- アルツハイマー型認知症
- レビー小体型認知症
- 血管性認知症
- てんかん
- 正常圧水頭症
- 顔面・眼瞼けいれん
など
初めての方へ
初めて外来受診をされる方は、健康保険証をお持ちください。また、受給者証やお薬手帳、紹介状などをお持ちの場合はあわせて忘れずにお持ちください。
診察は予約制ではありません。検査がある場合は、初診・再診を問わず予約をお願いします。時間を決めてとりあえず問診のみ、という方はオンライン診療をおすすめします。
※片頭痛の予防注射をご希望の方もご予約をお願いいたします。
紹介状がある場合
紹介状をお持ちの場合は、ご来院時、受付に紹介状をご提出ください。また、紹介状の他に画像データなどの資料をお持ちの場合は、あわせてご提出ください。受付後は当院書式の問診表を記載いただき、スタッフにご提出ください。
予約なしでご来院された場合は、予約の患者様からのご案内となりますので、お待ちいただく時間が長くなることがあります。もし、時間の都合が悪い場合には予約をお取りすることが可能なのでスタッフへお声掛けください。
紹介状がない場合
紹介状をお持ちでない場合は、ご来院後受付をしていただき、その後問診表のご記入をしていただきます。頭痛外来やめまい外来の受診希望の場合は専用の問診表がございますので受付時にお伝えください。
予約なしでご来院された場合は、予約の患者様からのご案内となりますので、お待ちいただく時間が長くなることがあります。待ち時間に具合が悪くなった場合には、受付にその旨をお伝えください。
頭痛外来
頭痛外来とは、頭痛を主訴とする症状の問診・診察をして、鑑別疾患をしぼる。二次性頭痛を除外する。片頭痛などの一次性頭痛の鑑別と治療、定期的な追跡を経て頭痛による生活支障を低減していきます。頭痛全般を専門に診療する外来です。頭痛という症状は本人のみぞしる苦悩であり、それを供覧するツール(頭痛ダイアリーなど)が有効です。また診察医は、頭痛の種類の知識と経験が豊富である必要があり、絶え間ない情報アップデートと患者さんからの治療経験を積んでいく必要があります。
頭痛は原因の特定がしやすい頭痛と、原因の特定がしにくい頭痛があり、特に原因の特定がしにくい頭痛は症状や検査結果を正確に理解したうえで、複雑な既往歴などからも状態を解明する必要があります。また、原因の特定がしやすい頭痛は安全というわけではなく、緊急の治療が必要で危険な状態であることも多いため、単なる頭痛であっても決して油断はできません。中には、迅速に対応する疾患があったり、生活指導が必要な状態もあります。
当院には、頭痛の専門家(エキスパート)がいます。まずはお気軽にご相談ください。
物忘れ外来
物忘れ外来とは、物忘れ(主に記憶障害ですが、怒りっぽいや日課をやらない、知っているものの段取りがわからないなど)が認知症などの脳の障害によって起こっているのか、その他の原因によるものかを判断し、治療する外来です。
当院では、認知症専門医が問診と検査を行い、認知症と他の脳疾患との鑑別、治療を行っています。認知症には、複数のパターンがあり、脳の血管に問題が起こり、細胞に損傷が生じることで起こる脳血管性認知症や、脳細胞そのものが破壊されて起こるアルツハイマー型認知症などがあります。抑うつ状態などの精神疾患が背景にあったり、複数の原因が混ざっている場合などもあり、その見極めが肝心です。認知症は生活習慣と密接に関係しているため、生活習慣病の改善を通じた認知症を予防する指導や、家族のかかわりかたや生活リズムの改善などの指導も行っております。
てんかん外来
てんかんとは、脳の神経が突然興奮し、大量の電気信号を発信することで起こる発作です。発作は、必ずしも意識消失を伴うのではなく、意識を失わないものもあります。また、痙攣を伴うもの、痙攣を伴わないものなど発作の種類はさまざまです。
また原因も脳腫瘍や脳梗塞、頭部外傷の後遺症など脳の器質的な問題によって起こるものと、脳の器質的な問題がなく起こるものがあります。てんかんの治療には、てんかんが器質的な問題で起こっているのか否かを見分けることが重要です。それにより、日進月歩の適切な抗てんかん薬や生活指導を行い、発作やaura(発作に先立つ前兆)をおさえるのみならず、薬の副作用のよる悪影響を低減するよう努めてまいります。
当院では、必ず日本てんかん学会専門医を代診として依頼する日を確保し、問診や検査、抗てんかん薬などの薬物療法を行います。難治の場合は、薬の変更や、先進医療(横浜市立大学付属病院脳神経外科・神経内科は本邦でもトップクラスの治療を行っております)へつなげ、必要十分な効果的な状態を模索していきます。
しびれ外来
しびれ外来とは、手足のしびれなどの運動麻痺や感覚異常を扱う外来です。しびれは神経の異常や筋肉の衰えによって起こる「運動麻痺」と感覚を脳に伝える感覚神経の経路が障害されることで起こる「感覚異常」の2種類があり、片側だけが起こることも、両側同時に起こることもあります。脳や脊椎、末梢神経の異常、内科的疾患、精神的なものが原因となって起こり、神経学的診察とMRI検査、血液検査などの検査によって原因を特定します。なお、しびれは椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、肘部管症候群、手根管症候群、糖尿病性・アルコール性の神経炎などによってもたらされていることが多いです。当院では、全国でも学会理事クラスの先生方を擁し、しびれ外来の質にこだわっております。
セカンドオピニオン外来
セカンドオピニオン外来とは、主治医以外の医師の意見をお伝えすることで、患者様が治療方法などの自己決定するための手助けをすることを目的とした外来です。当院では、手術・頭痛・認知症などの領域のセカンドオピニオンに対応しています。認知症領域においては、本人が来院拒否している場合などのノウハウをお伝えいたします。自由診療になります。ご希望の日時などを電話でご相談ください。
MRI検査のご案内
MRI検査とは、大型の磁石を利用して体内を断面として画像化することで、放射線をあびることなく体を詳細に(解剖学的+質的に)調べる検査です。また、造影剤をしようすることなく、主幹動脈の描出が可能で、とりあえずのスクリーニングや脳ドックには向いている検査機器といえます。検査は検査台の上に横たわった状態で行います。MRIは強力な磁場と弱い電波を発する機械で、検査中は大きな音が発生します。痛みを伴う検査ではありませんが、検査中は静かな状態で横になっていただく必要があります。脳や脊髄、血管、関節などの調査に非常に有効な検査です。閉所恐怖症などの場合は、事前に前投薬を投与することにより、安心して遂行することができることが多いのでご安心ください。