頭痛専門医の使命は、2つあります。
- 1.二次性頭痛の診断
- 問診とMRIや採血などの検査で診断が可能です。髄液検査が必要な場合は対応できる医療機関に相談します。特に、低随液圧症候群や特発性頭蓋内圧亢進 可逆性脳血管攣縮症候群 椎骨動脈解離 キアリ奇形 舌咽神経痛などは、診断のコツがあります。問診診察だけや、CTだけではわからない部分もありますので注意が必要です。
- 2.一次性頭痛の鑑別と治療
- 特に頭痛専門医に期待される部分です。上記に示したように、一次性頭痛は片頭痛と緊張型頭痛だけではありません。新規発症持続性連日性頭痛 薬剤使用過多による頭痛 三叉神経自律神経性頭痛 起立性調節障害などは、診断およびフォローアップのやり方などコツがあります。
初診でも当日内早めに対応し、脳卒中などの怖い二次性頭痛を除外すように心がけています。「正しい治療は、正しい診断から」であり、頭痛管理ツールを使用し、薬を使わないアイデアも併せて行います。生活リズムの調整や、ストレスマネージメントに加え、日々の姿勢や頭痛体操などを指導しております。