「頭痛」市民公開講座(NPO法人 横浜脳神経外科研究会YNS主催)
2024年12月21日、NPO法人横浜脳神経外科研究会(YNS 横浜市立大学脳神経外科教室の運営する活動)の市民公開講座がありました。今回は、神経症状では最も身近なものである「頭痛」をテーマに4人の大学医局員の先生方にご講演いただきました。
当日は、予想以上の聴講者に多くご来場いただきました。当院の患者さんや、CGRP製薬会社の方、また医局・同門から多くの先生方の参加がありました。私自身も長く頭痛診療を行っておりますが、あらためて勉強になる内容が多く、有意義な時間となりました。
印象に残った各演者のコメント
秋本委員長:一次性頭痛と二次性頭痛の説明がありました。薬に頼りがちですが、生活全般のメンテナンスをすることも重要。社会のスティグマへ配慮
中居先生:二次性頭痛の代表症例として、脳卒中を中心にお話がありました。くも膜下出血は片頭痛と似ている場合もあり、片頭痛もちであっても異なる体験をしたら受診を。脳梗塞は頭痛は少な目ですが、15%にみられます。大きな塞栓や椎骨動脈解離があり、大島先生のJNS論文も紹介されました。
長尾先生:子供の頭痛では、外傷や感染も多い。片頭痛や緊張型頭痛もある。起立性調節障害は注意が必要で、体力作り・水分補給・きまった時間に光をあびる・ゆっくり行動する などで軽減する。子供の頭痛は、薬が必要かどうかを子供と相談して都度決めるとよいsherard decision making
大島先生:片頭痛の分子メカニズムと、抗CGRP抗体製剤に関するお話などの、片頭痛の最新治療について。今回のスライドでは、長尾先生のAI技術がさく裂したスライドが多かったです。大島先生が早速以下のものをChat GPT4で作成していました。
最後に、役割者と(上図)、協力してくれたスタッフ集合写真(下図)